会話を遮ってしまう症状の対策

1 私の症状と失敗

今日は、マサヒロです。

今回のタイトルにドキッとした人はいませんか?

 

会話をしているときに相手が話している最中に話をさえぎって意見を伝えたてしまって、相手が話したいことを途中で止めてしまったこと。

質問されている最中に、話しをさえぎって回答してしまうことなど。

 

ADHDの方は経験があるのではないでしょうか。

 

私は症状が落ち着いたり、対策を行うまでこれで数々の失敗を招きました。

一番酷かったのは、まったく思っていない、考えてもいない不用意な発言をしてしまって、交友関係を破壊してしまったことです。

 

「こんな事言うつもりじゃなかったのに。。。」

 

と、とてもショックを受けました。

 

発言の理由も何もわからず、弁明のしようも無く、ただただ謝ることしか出来ませんでした。相手は傷ついたと思います。

 

子供の頃の失敗ではありますが、私はコミュニケーションに自信が無くなり、交友関係を維持することが恐ろしくなりました

今も少し恐ろしいときがあります。この文章を書いているときも、

勝手におかしなことを発言しているのでは?と不安がよぎります。

 

私がただ単にコミュニケーションが苦手な人なのかもしれませんが、

 

「なぜこんなにも生き辛いのか」

 

と、ADHDと判明するまでの約30年間を苦しみ続けていました。

 

少し暗い話をしてしまいましたが、逆に改善すれば今後何十年も素敵な交友関係が生まれたり、生き易くなるかもしれないので、対策を考えることにしました。

 

・・・というか、

「もうこんな生き辛いのはいやだ!!」

 

と逆ギレして、治療だろうがなんだろうが何かを変えるためにがむしゃらにやってみました。(笑)

2 症状の場合分け

いくつかケースがありますが、話を遮ってしまう症状が発生するときを分析してみたところ、

 

的確な発言をするときと、的外れな発言をしてしまうことが同じ位の頻度で発生していました。

 

2-1 的確な発言のケース

的確な発言の時は、むしろ相手が質問や発言をする直前にもかかわらず、「何を話したいのか」「何を聞きたいのか」が判り、その内容の回答をしてしまうのです。よく驚かれました。

 

私は人の心の声が聞こえる能力者ではないので、現実的に考えると自動的に相手のプロフィールや仕事・趣味の内容、話すときのパターンなどから、反射的に導いた事を勝手に発言してしまっていたのだと思います。

 

イメージ的には、黒板に

1+1=

 

と書かれた瞬間に勝手に答えを「2」と想像するに似ている感覚です。

 

2-2 的確でない発言のケース

 

1+1=









99

瞬時に勝手に答えてしまう感覚です。我ながらぶっ飛んでいると思います。

 

怖くなったのでMRIを撮影してもらったのですが異常は見られませんでしたし、睡眠時無呼吸症候群で脳に酸素が届いていないのかと思って酸素ボンベで酸素を吸引しても改善は図れませんでした。

3 問題と対策

的確な時と、的確ではない時が発見できましたが、いずれにしろ自動的に回答してしまう事は問題と考えたので、対策として話を聞く前に必ず

 

「メモを取る」

 

という癖をつけることにしました。

 

まずはなりふり構わず何でもかんでもメモ用紙ボールペンをポケットに入れました。

 

これはスマホやタブレットでは電話の際に使えないことがあるのでアナログな媒体を選択した結果です。

 

最初は少し奇異な目で見られるかもしれませんが、そのうち頭の中でメモを取るようになりました。

 

メモは相手の発言を全て一字一句書き取ることではないため、要点キーワードを採取する作業となります。

 

紙に書くのが追いつかなかったり、出来なかったりしても、質問すればよいですし、頭の中にメモが取れていれば問題ないので、落ち込まなくても大丈夫です

 

とにかく聞いたことを頭や紙に出力するという事が大事なのかもしれません。

 

話の途中で発言してしまいそうになったり、理解していないと、メモが止まります

 

これにより自動的に応答してしまいそうな兆候として、目に見えて把握できるようになったのだと思います。

 

集中すると、何かを自動的に発言してしまいそうになる前に止まることが出来ました。

 

そして、上手く話を理解して考えられていないときもメモが上手く出来ないのでした。

 

そんなときは、

「ごめんなさい、ちょっと判らないことがあって、、、○○という事ですか?」

と確認しました。適当な返事をしてしまうよりも、相手の意図を確認して制度の高い返事をするほうが重要です。

4 まとめ

メモを取る

ノートを取る

という行動は誰でも経験がありそうなことですが、

 

「自分を制御する」

 

という事を目的とした話はあまり聞きません。

 

ある意味物事を覚えたり理解することに対する、副次的な効果かもしれませんが、会話をする能力を補助する有効な手立てかもしれません。

 

他に返答までの時間差を作る手段としては、

「回答を保留させてください」

「ちょっと考えてみる」

などの返事をしてみるのも有効かもしれません。回答を忘れてしまってはまずいですが、貴方の助けになればと思います。

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